平成28年度 人工知能未来農業創造プロジェクト推進事業
熟練農業者の技術を継承するシステムの横展開
私たちは、熟練農業者達の
優れた「知恵」と「技」を
次世代農業者達に伝える
新たな仕組みづくりと普及活動
に取り組んでいます。
本事業では、宮城県山元町を拠点にイチゴ栽培における新規就農の支援事業を展開している「株式会社 GRAアグリプラットフォーム」と、先端のICTと学習/教育システムを駆使し次世代農業を担う人財の育成事業を推進している「一般社団法人 野菜プラネット協会」が連携し、次世代農業における『熟練農業者の技術とノウハウの伝承』を効果的、効率的、かつ発展的に実現するシステムの開発と普及を目指しています。
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イチゴ栽培における熟練農業者の技術を継承するシステム(「技能伝承システム」)の開発
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技能伝承システムの他品種・他地域への適用(横展開)を目的とした実証実験の実施
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システム開発および横展開活動を組織的かつ戦略的に発展させるためのコンソーシアム(実証検討委員会)の設立と運営
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システムの普及(利用者の拡大)およびコンソーシアム参加者の勧誘(連携事業の拡大)を目的としたセミナー・研修等の実施
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ウェアラブルカメラやアクションカメラ、ドローン等のテクノロジーディバイスを用いた栽培作業の可視化/デジタル化
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ICTクラウド/AIサービスを用いた映像データおよび付随データのアーカイブ化と体系化
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知識工学や教育工学的な手法(ナレッジサイクルモデル、ICE学修モデル等)を用いた、栽培現場での情報/コンテンツの利活用(教育、改善、マニュアル/教材制作への適用)
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大学等で広く利用されているeラーニングシステムの導入による、栽培現場でのデジタルコンテンツ(教材)の利活用と知的財産の保護
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先端のeラーニング環境を活用した遠隔でのアクティブラーニングの実践
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当システムの横展開、応用展開に向けた地元イチゴ生産関連団体との連携や他品種、他地域での実証研究(水耕レタス栽培、有機土耕栽培、稲作等)
【平成28年度】
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GRAイチゴアカデミーでの「技能伝承システム」の開発と導入
・ システム環境の設計、構築(eラーニングシステムの開設)
・ 研修プログラムおよび研修コンテンツの設計、開発
・ システムの導入および実証実験 -
「技能伝承システム」の他品種・他地域への適用性評価
・ 土耕野菜栽培:千葉県柏市・ 水耕レタス栽培:岩手県陸前高田市
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「技能伝承システム」の横展開セミナーおよび実証検討委員会準備会議の開催
・ 東京都、千葉県、宮城県、京都府にて5会場6回開催 -
実証検証委員会(コンソーシアム)の企画と設立
・ 設立時参画委員34名
・ 委員会のWeb情報共有システムの開設 -
事業成果の普及・公開のためのWebサイトの開設
・ https://www.hiden.pro/
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他地域、多品種における技能伝承コンテンツ、コースの拡充
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事業者連携によるコンソーシアムの拡大
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技能伝承システムの商用サービス化、等
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GRAイチゴアカデミーにて構築された技能伝承システムの横展開モデルの確立
イチゴを含む複数品種について、実際の研修システムの使用を通してその実装環境及び手法における有効性および改善課題を明らかにする。 -
技能伝承システムの他品種、他地域への適応性評価(横展開)
システムの適応性評価の対象として、土耕野菜各種(千葉県)、水耕レタス栽培(岩手県)、土耕野菜各種(京都府等)、稲作(宮城県等)等の他品種、他地域にて検証を実施し、その適応性および改善課題を明らかにする。 -
技能伝承システムの普及を目的とした関連機関/団体との連携構築
システムの普及を目的として、地元地域(亘理町・山元町)およびその他の地域にてセミナー/講習会を開催し、今後の発展的な連携・協業に向けた情報交換の場を構築する。